トイレ用擬音装置を使用した尿流測定検査
甲斐 文丈 海野 智之
臨床泌尿器科 67巻11号 (2013年10月)
泌尿器外来では日常的に尿流測定を行う。その際に,近くの上水道の蛇口を開放し,患者に流水音を聞かせながら検査を施行している施設は多い。その理由は,
①排泄音を隠すため(特に女性では羞恥を感じる割合が高い),
②流水音を聞くと精神的緊張が緩み排尿しやすくなるという経験知,によるものと推測される。
しかしながらこの行為には,いくつかの欠点がある。
・貴重な水資源の無駄遣い。
・施設の経済的負担(水道料金)の増加。
・外来スタッフの仕事量の増加。
(中略)
本装置の導入には若干の初期投資を要するが、その後の維持費はかからないため結果として経済的であり、水環境への悪影響もない。また本装置は患者からも好評で、検査も特に支障なく行えている。
(上記、抜粋文章は医学書院掲載許諾済です。)
(写真は、当院の検査トイレです。)
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