「時計法」によるLH-RHアゴニスト皮下注射の簡単な部位決定
甲斐 文丈 神林 知幸
臨床泌尿器科 65巻9号 (2011年8月)
泌尿器外来では、前立腺がんの内分泌療法薬であるLH-RHアゴニスト(酢酸リュープロレリン、酢酸ゴセレリン)製剤の皮下投与を頻繁に行う。 基材に乳酸重合体を含む両剤は、時に注射部皮膚の硬結・疼痛・発赤をきたす。これらの予防のため、われわれ泌尿器科医はなるべく脂肪の多い前腹部を注射部位として選択し、かつ同一部位への連続投与は避ける、といった点に留意している。そのため、注射した部分をカルテに記録しているが、多忙な外来診療においては、時に煩雑である。 筆者の行なっている"小さな工夫"を報告する。
(以下、ポイントのみ抜粋)
【方法】
1)臍を中心に見立てて、臍周辺にアナログ時計の文字盤をイメージする。
2) 各時間数字を、月時計に見立てる。1年で針(注射部位)は1回りする。
【利点】
注射前後時間の短縮・・・余分な手間の省略
確実性・・・同一部位への連続投与は起こらない
(上記、抜粋文章は医学書院掲載許諾済です。)
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